勝利のご褒美は〇〇〇。その理由は名前も縁起が良かったから!?
2024.02.08
今回は幸田文さんと言う方の昭和23年の著書より、
今で言う”保護犬”アカを迎え入れた病弱な主人公ア子ちゃん。
アカは普段決して(犬の)友達をいじめない様なやさしい犬ではあったが、
なかなかなついてくれなく、悩んでいた主人公。
当時はまだ”闘犬”と言う文化も残っていた中
とある日の事、かならず相手を倒すと評判の、
有名な常勝将軍と呼ばれたブルのゴンとのけんかが・・・。
詳しくは省略致しますが、
圧倒的なアウェーの中勝利をおさめたアカに
なげかけられたエピソードの一コマを紹介いたします。
「アカ勝った!」(主人公が)すわると一時に、からだ中から汗がしぼれ出て、
生まれてはじめて暑いということがわかった。澤田さんは、
「耳の負傷なんぞ、三日もすればすぐ直ります」とうけあった。
お父さんは、「ほうびをやんなさい」という。
「何をやるの?」
「そうさな、かつぶしをやっとけ。」
ア子ちゃんはおどろいた。
「かつぶし?猫じゃないのに!」
「猫でなくつてもよろしい、かつぶしだ。」
澤田さんはひざをたたいて、よござんすなあと笑っている。
お勝手をぬけてはたけへ行くと、
例のひのきの下にアカは、足をなめていた。
かつおぶしをやると、くわえてうけとつて下において、
ア子ちゃんを見あげている。
(あか より参照)
このエピソードを読んだ際、まず思い浮かんだのが”勝男武士(かつおぶし)”でした。
戦国時代には戦いの場へ向かう武士が戦勝祈願のゲンかつぎにかつお節を用いた。と
言う事を以前別の著書で見かけた事があります。
また、
”江戸時代、保護された野犬達の中で病犬には〇〇を与えていた!?”でも
あるように、栄養をたっぷり含んだかつお節はやはり昔から犬にも重宝されていた事が
改めて証明されているエピソードだなぁ。と感じました。
そのかつおぶしを勝利のご褒美にとは、、、、、、「新さつま節(かつお節)」を展開する
やみつき覚悟。にとってはとても心強く、そして嬉しいエピソードでした。
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