長時間食材を目の前にしていても、主人への忠実さが垣間見えたお話。
2024.01.29
人間でも酔っぱらってしまい記憶があいまいになっても
無事に家へ帰り、次の日に”昨日はどうやって帰ってきたのだろう?”と
思う事が有ったりする。と言われていますが、
自動車で一度走っただけの道をも覚えてしまう事があると言われている
”犬の帰家性(きかせい)”も、”鳩の帰巣性(きそうせい)”のように動物の神秘と言われています。
愛犬家としてもしられていた川端康成さんの著書内より
犬の帰家性についての興味深いエピソードがいくつかつづられていたので、
印象深かったエピソードを以下にて2つ紹介いたします。
ナポレオンのロシア遠征の時に、
主人にはぐれたモフヰノといふ犬は、
ヨオロツパの半ば以上を歩き、
一年を費して、イタリィの主家へ辿りついた。
東京から神戸へ越した人の犬は、
肉屋へ使ひに出されると、
東京の買ひつけの肉屋まで幾山河を越えて来て、
その牛肉を神戸へ持って帰った。
(我が犬の記 愛犬家心得 より参照)
2つのエピソードともに単純に本当?って思わず疑ってしまう程のお話ですね。
東京〜神戸間をお使いしたお話に関しては以前紹介した
”その昔、犬は普通に食材の〇〇を頼まれていた!?”を
実践したエピソードとなっています。細かい所で行くと、道中どのように
過ごしたのかであったり、食材をどのように運ぶ(守る)のが気になるお話ではありますが、
別の方々などのお話(書籍)で江戸時代、人に代わって犬が各地よりお伊勢さん参りをする”おかげ犬”が
流行っていたと言う文献があったりするので、あながち事実だったのかも知れません。
最終的にお使いで持ち帰った時のお肉の状態が仕事柄気になりました。
(熟成して美味しくなっていればいいのですが、、、。笑)
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