”犬”と”グルメ”の関係についてのお話。
2023.09.12
犬の拒食症の症例に関する文献の中に
興味深い記事があったのでここで紹介いたします。
普通に与え(られ)るドッグフードより
もっとよい食事を獲得する事を学ぶ犬たち。と言う内容で、
獣医師であるキャサリン・ハウブトと言う方が
次の症例を報告している。
一頭のアラスカン・マラミュートは、飼い主を教育し、
毎日、カップいっぱいのアイスクリームとボウルいっぱいの
ドッグ・ビスケット、注文するとスクランブルエッグや
生のビーフなどの様々な料理が与えられる。
この犬は、二、三日は同じ料理を楽しむが、
すぐ食べなくなり、新しい料理を要求したそうです。
このような場合も、要求を無視し、一日に一回ドッグフードを与え、
十五分たったらそれを取り上げる事によって普通は数日で治療できる。と
文献内では続いていました。
中には強情な犬もいるが、ほかに選択の余地を与えなければ、
死ぬまで飢えに耐える犬は普通は存在しない。との事でした。
(犬の科学 より参照)
この手の内容のお話はよく聞く事も、実際目の当たりにした事もあるお話で
結論はグルメさん。と言う事なんだと思います。
治療方法も「わかっちゃいるけど、、、、、」と思われる方も多いのでは、、。
この文献内には飼い主が与えたい物を出して食べなければお皿を引き、を繰り返し
結局2週間食べず(勿論、お水は飲んでるとは思いますが、、)にいたが
最終的には食べる様になったと言うお話も後掲されていました。
食べなかった間(2週間)その犬と飼い主さんの色んな葛藤を考えると、、、想像を絶します。
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