戦時下における犬の”食事”についての歴史
2025.07.28
日本の近代史の中で避けては通れない”戦争”
当時の事情についての文献や情報等は
すぐに確認する事は出来ますが、
こと”犬”においてはそこまで詳しく情報が無いのも事実です。
今回参照した文献によると、
当時の日本国内では
戦地へ軍隊と同行し行動する”軍用犬”と
一般家庭などで飼われる”家庭犬”で分かれており、
自身が飼っている犬を軍用犬として国へ献納すると言う
今では想像がつかない様な
世の中となっていたのも歴史の事実としてございます。
東京・大阪・京都・名古屋・神戸・横浜の六大都市で
1941年4月1日から米の配給通帳制が実施され、
その中で”軍用犬”の餌の確保が問題になったそうです。
当時の軍用犬に関する協会が
軍用犬に対して米配給を求める方針を打ち出し、
最終的に”軍用犬”として登録する犬には(軍用犬以外は対象外)
米を配給する特例措置を認めたそうです。
勿論、そう言った状態でのお米配給である為
より一層「無言の兵士」として
活躍が求められる事となったのは言うまでもありません。
当然、家庭で飼われていた犬の食糧事情は
かなり厳しかったものだと想像されます。
そんな中でよく参照させて頂く文献の著者
平岩米吉氏は「家庭犬を守れ」と主張し、
その中の一部で、犬の食物には残飯や
人間には不要な部分を工夫して与える。旨の事を
述べられていたそうです。
(犬たちも戦争にいった 戦時下大阪の軍用犬 より参照)
こちらの文献内容に関しては、現代の事情と照らし合わせると
かなり驚く内容の連続ではありました。詳細は割愛いたしますが、
犬の良い点を完全に戦地にてそのまま利用された。と言う感想を持ちます。
家族の誰かが招集を受けて、その方を戦地へ送り出す事と同様に
愛情かけて育てた飼い犬を国に献納された飼い主さんの気持ちは計り知れません。
犬が歩んできた歴史の事実として共有出来れば。と思います。
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