犬の楽園!?生類憐み時代、犬に与えられていた食事の数々をご紹介!!
2025.06.19
江戸時代、人々は魚が犬の好物だと思っていたそうで
生類憐み時代(元禄5年:1692年)、
喜多見(現在の東京都世田谷区)にあった
病犬を保護する施設(犬囲い)が設けられていたそうです。
その事について詳しく記されている
大田南畝(なんぼ)史料「竹橋余筆(ちっきょうよひつ)別集)に
記載されていた、当時の食事内容をご紹介いたします。
犬たちへ(幕府より!?)特別に魚が与えらていたそうで
・アジ
・サヨリ
・キス
・スバシリ(ボラの稚魚)
・イシモチ
・アイナメ
等だったと記されているそうです。
その魚は焼くか、味噌汁に入れるかして
火を通してご飯(白米)に混ぜてやったそうです。
また、”カツオ節”はその施設だけで1年の間に1200本も消費したそうで
削ってご飯にかけたり、味噌汁用に使ったり、
病犬へ薬を飲ませる際に使った。とあります。
他にも日本の正月によく登場する”ゴマメ”も与えていたそうで、
多摩川の河原へ散歩に連れて行くときに忍ばせていき
犬にやっていた。とありました。
ただ、別の地にあった犬囲い(犬小屋)では
白米ばっかりを食べていたが為に
犬も脚気(かっけ)になる事がある事は
まだあまり知られておらず、残念ながら
病気になったり亡くなったりしてしまう犬も
多かったそうです。
(犬たちの江戸時代、「竹橋余筆別集」 より参照)
生類憐み時代の犬たちは美味しい魚の数々を食していたようですね。
しかも食べ方は、人間と全く同じ様なスタイルでやみつき覚悟。が
目指す方向性が江戸時代に展開されていて、ほのぼのしました。
実際問題、やはり栄養(食事)のバランスは大切なんだなぁ。と実感です。
そして、当時与えていた”ゴマメ”はどんな味だったんだろうか?とふと思います。
あの甘塩っぱい味なのか、はたまた別の味わいなのか?個人的に気になりました。
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