江戸時代における”犬”の”食”事情について、もし犬がいなかったら、、、、
2025.06.10
江戸時代における犬の”食生活”について、
国内、国外を通じて当時の様子を観察し発表された
様々な文献を基に、浮かび上がって来た様子を
こちらでご紹介いたします。
まずよく目につくのが、
今では個人で犬を飼う。と言うのが当たり前ではあるのですが
この時代は村や町の中の者として一緒に犬と生活する。と言うのが
多く見受けられます。
例えるなら、特定の飼い主はいないが
野良犬では無い。と言った所でしょうか。
その犬たちの主食は”魚”がメインだったそうで、
何故かと言うのはその食事は残飯がメインだった為で、
当時はご飯の粒を食べ残すような人はいなかった。と言われており
主食として”魚”がよく食され、その食べ残し(頭やしっぽ、内臓も)は
みんな犬にやったと言われています。
芋の切れ端や、野菜のくずなども食べたと言われております。
犬に餌をやる所は大体その町(村)で決まっていて、
そこへ台所の残り物などを住民が運んでいたと言われています。
そのおかげ!?で、長屋じゅうの生ごみ溜めにはあまり溜まらず、
江戸の町は生ごみによる腐臭や汚染から解放されていたと言います。
その代わり!?、江戸の町中には至る所で常に”犬の糞”が
転がっていた。と言う事も付け加えておきます。
(犬たちの江戸時代 より参照)
犬のおかげ!?で、今で言うSDGsな取り組みが
江戸の町で実行されていたと言う事ですね。
SDGsと言う観点では、大根を売りに来ている行商の方が持っているのは
大根とたい肥等を集める桶で、家庭で出た排泄物等と引換で大根をもらう。等、
今の世の中ではなかなか考えられない世の中だったと想像します。
ただ、そのたい肥も”犬の糞”だけは肥料等として使われておらず、
その理由も上記の文献内には詳しく記されていました。
気になられる方は是非ご一読の程を。
この文献からも、完全に江戸時代の犬は”肉食”系から”雑食”系へ
移り変わっていた証ですね。
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