犬にとって順応性が著しい”食塩”についてのお話
2025.04.19
犬の味覚について、味の順応に対する文献内で
特に”食塩”について記されていた内容をこちらにてご紹介いたします。
犬にとって味に対する順応、または疲労は嗅覚の場合と同じく重要であり、
一つの刺激が長く続くと感覚は強さを減ずるのが
普通である。と言われています。
この順応は味覚により異なり、
甘味や鹹味(かんみ※塩辛い味等)は早く順応し、
酸味や苦味はゆっくりであると言われています。
その中で特に食塩は順応性が著しいと言われており、
注意すべきだ。と著者は警告されています。
汗腺が退化している犬に関して、
人が食べて口に合う食品の食塩の量では
犬にとって多いと言う形となる。
(人間を1とすると犬は約1/5程度でも十分だと言われています)
しかしながら鹹味は順応性が強い為
人と同じ量食塩をとりやすいが、
必要以上に与えると腎臓障害を
起こす恐れがある。と言われています。
(心理と行動から見た 犬学入門 より参照)
犬と食塩に関して、当然の事ながら商品開発をする観点より、
人間と犬を比べた場合の体や臓器等の大きさから
塩分も抑えないといけない。と言う事は当然認識はしております。
ただ、反面犬が生き続けて行くにも”塩分”は必要である事も事実です。
実際の所、1日あたりに必要な塩分はほぼほぼドッグフードに含まれており
間食時には余計な塩分は必要は無い。と言う認識です。
個人的な見解ではあるのですが、この文献内に記載されている
アメリカ国内で発表されている犬の一日当たりの食塩必要量が
年を重ねるごとに少なくなって来ており、
現在の日本で言われている必要量が上記の数値よりもさらに少なくなっています。
何か色々と考えさせられる内容だなぁ。と感じました。
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