土佐闘犬の”食”についてのあんな話や、こんな話!?
2024.08.19
土佐犬について、”闘犬”と言うイメージがあり
筋肉ががっしりとついていて、世界に誇る日本の犬。と想像されるのですが、
現在の土佐犬として元々日本に存在していた犬種では無く、
嘉永元年(1848年)、長崎よりその地方一の猛犬を連れ帰り、
連れ帰った犬と在来の土佐犬とを交配させ
安政2年(1855年)に牡3頭が産まれたそうで、
「阪井の彦」、「大願寺の八ツ」、及び「伊奈木のブチ」と命名され
これが現在の土佐犬の先祖と言われているそうです。
そしてこの土佐犬、参照した文献には
闘犬として活躍する為の育て方等が詳しく記されており、
”食”について興味深いお話をご紹介いたします。
闘犬において、「耳」を得意とする犬には肉類を多く与えて体を重くし、
腿(もも)専門又は手取りの犬には、肉を少なくして煮干し等を与え
身を軽く動きやすいように努める人もある様です。
そして、闘犬の土俵に入る前の心構え(行動等)に関して、
2日前より充分休養させて、食事等もそれに応じて加減する。とあります。
また、土俵に上がる前に牛乳1合に卵2個くらいを飲ませ、
次に口を清拭し、腋(わき)の下や睾丸を
冷水で絞った手ぬぐいでよく拭いて土俵に上げるそうです。
(犬の百科事典 より参照)
このお仕事をしていてもなかなかお目にかかれる機会がほぼ無い”闘犬”の文化。
賛否両論はあると思いますが、今回は純粋に”食”にクローズアップを当ててみました。
土俵に上がる前に飲む物を見て映画”ロッキー”を思い出した方は多いはずです。
やはり、人間、犬にとって”卵”は栄養がある食材なんだなぁ。と改めて実感しました。
また、攻撃の特徴によって食べ物を変えて体を作ると言うのは完全にもう”アスリート”ですね。
そして、先祖の呼び名が3頭とも特徴があって好奇心をくすぐります。
それはそれは強かったんだろうなぁ。と勝手に想像します。
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