その昔日本で犬を遠地に送り届ける際、移動中の食糧は〇〇が定番だった!?
2024.08.10
犬の国内輸送について、
戦前の情報が詳しく記されている文献があり
興味深かったのでここでご紹介いたします。
戦前の日本で犬を国内の遠地へ輸送(移動)する際には、
(電車の)駅へ犬を連れて行き、手続きをして料金を支払いさえすれば
駅で箱を貸してくれて、日本国中ならどこへでも送る事が出来たそうです。
ただし、汽船(船)とトラックへ積み込む時だけ箱を飼い主の方で作ったそうです。
その輸送の際、食糧に関してなのですが
数時間で到着する距離ならば食糧の心配は無いのですが、
1日以上もかかる場合には、成犬のならば箱の中に
”パン”を入れてやれば平気。と記載があります。
ただ、仔犬の場合には食物の調整が少し面倒。と記載があり、
この際、犬の輸送に理解ある運送店に依頼して、
適当な停車駅で牛乳やパンを与えてやれば
30時間の輸送にも弱るようなことはありません。と綴られていました。
そして、引取り日には発送人がこれを通知した電報と認印を持参すれば
引き取れますし、発送駅で発行された引換券を先方へ送って
着駅で示せば受け取れたそうです。
戦後は狂犬病伝染防止の観点や、進駐軍のお達しにより
県外移出入が禁止されたそうです。
(犬の百科事典 より参照)
ある種、すごい衝撃的でもあり、今の時代では色々な観点から見て
到底考えられないお話(そもそも飼い主(責任者)が一緒に行かない!?)だなぁ。と感じました。
国内どこへでも輸送できる。と言うのはやはり”国鉄”だから出来たんだと想像はつきます。
また、秋や春など気候が良い季節は良い物の、冬や夏(特に)は
実際の所、犬の状態はどうだったんだろう?と心配してしまう内容でしたね。
近い将来、”人間と犬”を一緒に行きたい目的地まで(何もしないで)
送り届けてくれるサービスが出来ればとても人気が出るのではないかなぁ。なんて思います。
一覧ページへ戻る