ウサギの巣穴に落ちてしまい36日間生き抜いたテリア犬のお話
2024.06.06
英国ウェールズのポーイスと言う所で農場を営む家族に飼われていた
ジュディと言う10か月テリア犬は、
その家族で11歳の息子エヴァン・デイヴィスといつもの様に散歩に出かけたそうです。
家の近くの野原で、ウサギを見つけると巣穴の玄関まで追いかける。と言う事を
いつものようにして楽しんでいたそうです。
ところがある日、それで終わりにはならず巣穴の中まで入り込んで(落ちて!?)しまい
エヴァンはびっくりして、さすがにその時は口をあけたまま立ち尽くしてしまったそうです。
その後、家族の皆も含めて懸命に捜索をしましたが一向に見つからず
両親は新しい子犬を迎え入れる事を息子に提案するも、
涙をこらえながら「どんな犬だってジュディの代わりにはなれないさ
それにどういう訳か彼女が生きてるのがわかるんだよ。」と言ったそうです。
そんな中1か月が過ぎ、改めて両親は新しい子犬を迎える事を提案したそうです。
その時両親は「この悲しい現実を受け入れなきゃいけないよ」と慰めたそう。
それでももう少し待って欲しいと頼み込み、
「もしかすると帰ってくるかも知れないじゃないか」と譲らなかったそうです。
それからさらに1週間後の真夜中、ご近所さんが犬の吠え声で目を覚まし、
その声は行方不明になったジュディの声だと確信したそうです。
声が聞こえたところへ行くと骨と皮だけになってしまった餓死寸前の犬を発見、
ジュディだと確認されたそうです。
その知らせを聞いた息子のエヴァンは感情をコントロールできなくなり
泣きながら笑い出したそうです。
その後すぐに獣医が診察したところ、約5週間の苦難にも関わらず
目に軽い炎症が認められる位で他は驚くほど健康だったそうです。
生き延びた要因として、体に蓄えられた脂肪、それにひょっとしたら
しとめたウサギや植物の根、昆虫などで生き延びたのだろうと推測したそうです。
(ペットたちの不思議な能力 より参照)
ウサギの巣穴について少し調べてみたのですが、
中はとても入り組んでおり総延長は50m位あるそうで
人間がいくら掘り返してみても全体を把握するのは不可能なのだそうです。
その中に入り込んだテリア犬、唖然としてしまうのは当然でしょうね。
そんな中36日間も帰りを待ち続けていた息子のエヴァン君、飼い犬ジュディへの愛が溢れていますね。
今回は”犬”と言う事で色んな物を食べて!?生き延びた形でしたが、
これが違う生き物だったら、また違った結末を迎えていたのか。と思うと興味深いお話でした。
一覧ページへ戻る