そう言う考え方もあったのか。と言うお話。
2023.12.28
やみつき覚悟。としては「愛犬用ご褒美」とうたっている観点から
飼い主と犬をつなぐ一つのツールとして捉え事業を展開していますが、
以下に紹介する文献内容は”食”を通じてまた違った観点から
飼い主と犬の絆を強くするための方法(方針)をひとつ紹介致します。
大正時代、幼い2匹の犬を譲り受けた男性の行動について記されている内容で、
あまりにも小さく、食物も牛乳さえうまく飲めなかったため
1匹は死んでしまい、残った1匹はペチと言う名前であったとあります。
彼は決して自分で犬に食物を與へ(あたえ)なかった。
彼の人間の友達は皆銘々(めいめい)自分で喰っているので、
彼はその誰一人に食物を與へることはしなかった。
彼は犬を友達にする場合にも、
食物で繋がる友達にはしたくなかった。
で食物は婆やにやらせていた。
ペチも自分で飲み喰いの出来るやうになってからは、
婆やだけが食物をやっていた。
それだのにペチは婆やよりも彼を慕った。
朝婆やが彼の寝ている座敷の戸をあけると、
その橡(くぬぎ)の下の箱の中に寝ていたペチは、
廊下へ上げてくれと叫ぶのであった。
婆やが上げてやると、婆やには一寸挨拶しただけで、
座敷に寝ている彼の所へ入ろうとしてクンクン言いながら、
閉まってある障子の腰板に足をかけてヒッ掻くのであった。
(犬 猫 人間 より参照)
こちらの文献で紹介した男性の中で、完全に犬の事を
人間と同様に”友達”と言う言葉を使用している事にとても好感を持ちました。
また、当時(大正時代)は完全に動物と人間は分けられていたであろう時代に
食べ物で犬と繋がりたくない。と考え、食事は別の人が与えていると言うのに
食事を与えている人よりも慕われるというのはすごいなぁ。と改めて考えさせられました。
また以前紹介した
(犬は毎日、食事を与えてくれる or 散歩に連れて行ってくれる、どちらの方が愛情を感じる?)
のお話に通ずる部分もあるのかなぁ。と思いました。
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