狼から受け継いだ、犬の現代食生活にふさわしくない行動とは?
2023.11.20
狼は、数日間、何も食べずに過ごす事が出来ると言います。
この資質は、獲物がいつも捕れるとは限らず、
見通しも決して甘くない狩人にふさわしい。と記述されています。
そのかわり、狼は一度に莫大な量を摂取できる。
捕獲をして、数日間絶食させた狼が、
およそ8kg以上の肉と脂を一度に摂取した記録があるそうです。
(量の目安:某大手牛丼チェーン店が提供する大盛の牛丼でお肉の量は110gです)
犬はこの資質を受け継いでいると言います。
平均的な大きさの犬の胃袋は、およそ4リットルの食物を飲み込めるそうです。
狼と同じく、犬には飽食する本能と能力が基本的に備わっているとの事です。
犬は狼に比べて不活発であり、はるかに少ない量の食物で間に合う。
その為、(食べ過ぎによる)犬の肥満は極めて高率と言われています。
それは、運動量とはあまり関係なく、大食いしたくなる遺伝的素質がある、
という単純な理由によるとの事。
実態調査(アメリカ)によれば、約三分の一の家庭犬は肥満体で、
この比率は、小型のテリアなどの愛玩犬ではもっとも高いとの事。
勿論、対策は簡単。エサを与えすぎないこと。
ただし、上記の通り大食いの素質が強くあり、そのうえ、われわれ飼い主を
彼らの望み通りにする神通力があるので、言うは易く行うは難し、である。
(犬の科学 より参照)
喜ぶ顔が見たいからついつい、、、と言ったお話はよく聞きます。
今回の様なお話を知った上で何か食べ過ぎを抑える対策を、、。と考えた結果、
やはりいつもお客様にお伝えしている、出来るだけご褒美は
小さくしてから与えて頂く。事ぐらいでしょうか、、、。
また、上記で述べられている”犬の神通力”は古来の人達にとってはどうだったのか?
恐らく現代と同じ様に色んな食べ物を当然の様に犬へ与えていたのでは?と私は推測します。
一覧ページへ戻る