太古の人類と犬との出会い、捕獲した〇〇のにおいがきっかけで・・。
2023.10.06
人類と犬の関りがいつ頃から始まったと言う事は定かではありません。
一説では遠い祖先と言われている狼から進化し野犬、
そして人間と共に生活する愛犬と呼ばれるようになったのは
150万年くらい前の事だろうと推定されているそうです。
その頃の人間はごく単純な方法(石や棒を使用)で食料を獲得しており、
魚介類や鳥や獣(ここではイノシシやシカ?)を食していたそうです。
獣肉は食用は勿論、毛皮は衣服となっていました。
人間が猿などより進んでいた点は”火”を使う事を早く知った事であり、
その”火”は食物を焼くばかりではなく、暖を取る上で無くてはならないものであり、
更に夜は猛獣を近づけない効能があると言われていました。
鼻の先に人間の匂いがあったとしても猛獣は火が怖くて近づけなかったそうです。
そんな中、毎回一晩中火が燃え続ける訳では無い(炭火や煙になる事等)ため
何とかうまく防ぐ方法を講じなければならなかった時、
そこに現れたのが野犬だったそうです。
むろん人間を助けるために来た訳では無く、
”鳥や獣の肉を炙った匂い”を嗅ぎつけてやって来たそうです。
けれどもやはり火が怖くて近寄れないが、ありがたい事にその近くには
骨や肉片が落ちており、自身で労せずして食料にありつけることは
野犬として人間の住処にだんだん接近する事の利益を自覚させられ、
人間に近づいていれば贅沢さえ言わなければ食物が幾らかづつかは得られる。
こうした事から次第に親和の情を現して人間の住処に来るようになったそうです。
最初は人間も野犬を寄せ付けなかったが、
積極的に危害を加える為に来るのでは無く残飯や捨てたものを
拾いに来るのだと言う事が判ってくると、
ある野犬は人間が手で投げ与えた食物を恐る恐るもらって食べるようになり、
呼べば大胆な野犬は尻尾を振って足元まで来る。
こうして彼らの間には友情が沸いてきたとの事です。
そして何よりも重要な事は夜、目が利き、臭覚が鋭く、
猛獣や何かが近づいて来れば吠え立てて警戒させる。
少しくらい火の気が無くとも犬さえいれば敵襲を予知する事が出来る等、
この発見は人と犬をつなぐ大きな絆となったそうです。
(愛犬読本 犬の飼ひ方 より参照)
この文献を読みながら、ふと以前マルシェ出店の際並びに焼き鳥屋さんが出ている時があり
その日立ち寄ってくれた犬たちはそっちの匂いに気が行ってしまい、
やみつき覚悟。商品の試食もままならない。と言う事があったなぁ。と思い出しました。
諸説ありますが、人と比べて数千〜1億倍近い数の匂いを嗅ぎ取れると言われているので、
当時も色々な匂いを感じ取って人間の住処に足を運んでいたんだろうなぁ。と想像します。
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