ブータンにおいての”犬”と”食事”の事情とは!?
2023.07.25
南アジアに位置するブータンでは農村を問わず必ずどこかに犬がいると言われています。
また、旅行者の印象として、「野良犬」が多い。と言う事がしばしば語られるそうです。
ブータンで見かける犬(飼い犬、野良犬共に)はほとんど繋がれていないらしく、
繋がれている犬を見ると何故なのか。と疑問に思ってしまうほどの光景だと言います。
そして、殺生を極端に避けたいと言う理由からブータンでは農薬を使わず
(虫などを殺生しない為)有機農業を推進している国だそうです。
ある家庭の方は、飼っている犬へ朝と晩にヒエを挽いて作った粉の雑炊の様な物と
人間の食事から余ったものを与えていたとの事で、肉にありつけるのはお祭りの多い
秋ごろや各家庭が毎年行う儀式の時ぐらいだった。と記載されています。
ブータンにおいてはお肉の多くが一度乾燥させたもの使い料理されるそうで、
仕入れたお肉を外で天日干しする際、犬たちに取られないよう高い所においていたものの
目を離したすきに”犬”では無く”猫”に取られる事があるそうです。
また、市場でもお肉を目の前にしているのにも関わらず、
肉の一切れでも盗もうとする犬は居ないそうです。
人がたくさんいたからも知れないが、いずれ(やさしい人たちによって)肉の切れ端に
ありつけることを犬たちは知っている様だった。と文献にはありました。
(ブータンの街角にたむろするイヌたち より参照)
さすが”幸せの国”と言われてるゆえんを感じる文献内容でした。
人々は自分の食事の際、余った食物をしばしば与えているそうで、
”功徳を積むことに繋がる”と言う考え方で餌を与える人が多いそうです。
賛否両論があるかとは思いますが、殺生を避けると言う観点は
もしかすると現在の日本における様々な課題等における改善の一助につながるのでは。とふと思います。
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