犬は伝統ある打楽器を目の前にすると食欲が沸く!?
2025.11.19
前回に引き続き、本の著者が飼っている秋田犬の天鵬(てんほう)くんのお話。
著者は篠笛(日本の木管楽器)の演奏家さんで、
ご自宅内に稽古場にしているお部屋があり
天鵬くんを迎え入れてからもそのお部屋に入る事は
制限していたそうです。
そろそろ入れてもいいだろうと言う事で、
ある時期よりその稽古場に入れたそうです。
最初に入った時、生徒さん(教室も併設されている)が座る椅子や
スピーカー等の匂いを嗅ぎまわっていたそうですが、
その中で奥歯を使ってかじろうとしていた楽器がありました。
それは、「和太鼓」だったそうです。
和太鼓の匂いを嗅ぐと、皮をかじろうとしていたそうです。
それもそのはず、和太鼓の皮は和牛の皮であり
天鵬くんはその皮の味見をしたくなったそうで、
慌てて飼い主である著者に止められたそうです。
(相棒は秋田犬-現代の縄文犬と共に過ごした3989日-より参照)
楽器を食べる。そんな発想はした事もなかったのでとても斬新だなぁ。と感じました。
恐らく文中の和太鼓が出来て年月が経っているにも関わらず皮の匂いで食欲が沸いたのでしょうか。
この出来事があり、自身の篠笛は一瞬で使い物にならなくなるのでは。と
心配されていたものの、天鵬くんの生涯にわたってそのような事は無かったそうです。
世の犬たちが和太鼓を目の前にした時、この天鵬くんと同じ様な反応になるのか見てみたいものです。
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